ケルマン産の絨毯をセール中

現在、ケルマン産ペルシャ絨毯4枚をセール中です。

もともと、私どもは、私の父一人でやっていたペルシャ絨毯屋。

一時期は大手家具店や百貨店に卸していたこともあり、コレクションクラスからお手頃な品まで、幅広いラインナップをそろえていましたが、そうはいっても、仕入れにどうしても個人的趣向が出ます。

その趣向の観点で言うと、ケルマン産の絨毯が好きで、たくさん持っていました。

だいぶ売れたのですが、まだいくつか残っているので処分セールをしています。

そういう言い方をすると、売れ残り品の処分セールのようですが、残っているにも理由があります。

というのも、いずれも3m×4mの大きさのものだからです。

ペルシャ絨毯は手織りの絨毯であり、ベテランの職人が何年もかけて手作業で織っていくからこその高級品です。

したがって、細かい意匠のちりばめられた密度の高いデザインの絨毯はそれだけ作るのに時間がかかりますし、高い技術も要求されるので、値段も上がります。

そして、細かいデザインでありながらも、ごちゃごちゃすることなく、絨毯全体としてみたときに統一感のあるデザインになっていることが重要です。

ここは、デザイナーの腕の見せどころでもあるのですが、何年もかけて作り上げる中で、日々細かい意匠を織るのに注力しつつも、全体的なデザインを歪めることなく整えていくのは、まさに職人の腕の世界。

そして、1m×2m、2m×3m、3m×4mと絨毯のサイズが大きくなるにつれて、その実現に求められる技術水準は、格段に高くなっていきます。

したがって、大きい絨毯こそが各工房だったり、ブランドだったりの勝負どころです。

さらに、3m×4mクラスになると、その大きさのペルシャ絨毯を敷くスペースのある家に住んでいる方しか買わないわけですから、富裕層向けの気合の入った絨毯が多く、ハイレベルな激戦区となっています。

つまり、1m×2mくらいの大きさの手ごろな価格のクム産シルク絨毯の隆盛というのは比較的最近の商業主義の隆盛の帰結というだけで(流通量が多い分綺麗で手ごろなものが多いですが)、本来的には3m×4mクラスの絨毯がこそがペルシャ絨毯の本流なわけです(美術館に展示されるレベルの絨毯はいずれもどこぞの豪邸や宮殿に敷かれていたやたら大きいものばかりです)。

しかし、売れない。

特に日本ではほとんど売れません。

だから、日本では、3m×4mのサイズのペルシャ絨毯はあまり目にしないのではないかと思います。

しかし、プロのペルシャ絨毯屋を名乗るのであれば、やはり、本物のペルシャ絨毯ともいえる、良質なウール素材の3m×4mをちゃんと用意しておきたい。

滅多に引き合いが無いとしても、3m×4mクラスの絨毯がほしいというしかるべきお客様が現れたときに、誇らしげに「1枚用意してございます」というのではなく、さらっと「4,50年物のオールドの良いものがそろってますよ」と言いたかったわけです。

そういうわけで、我が家では3m×4mクラスの絨毯をしっかり揃えていました。

で、案の定、売り切るに至らず4枚残っているというわけです。

下記の4点はいずれもケルマン産です。

ケルマンというのは、イラン南東部にある街で、イランの中でも最も歴史の古い地域の一つです。

特徴は何かといえば、クム、イスファハン、タブリーズ、マシャドなどの著名なペルシャ絨毯の産地と比べて、首都テヘランからかなり遠いところにある点です。

首都から遠く離れた歴史ある街。

そういう街では、伝統を大事にする保守的な人たちが、伝統的な柄のペルシャ絨毯を作っています。

ペルシャ絨毯ビジネスのメインストリームから離れたところで、頑固にやって来た我が家にぴったりなコレクションとなっています。

なお、購入方法は、連絡いただいて後、実際に敷く予定のところなどで敷いて現物を確認してもらってからの商談開始となります。

K-3450

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産地:ケルマン
素材:ウール
大きさ:271×352(cm)
価格:11,880,000円

K-4282

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産地:ケルマン
素材:ウール
大きさ:271×375(cm)
価格:8,600,000円

K-4285

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産地:ケルマン
素材:ウール
大きさ:291×382(cm)
価格:12,960,000円

K-4287

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産地:ケルマン
素材:ウール
大きさ:297×387(cm)
価格:10,800,000円